会話ビュー
会話ビューでは、エージェントセッションをチャット形式で表示します。メッセージ、ツールカード、ボタンで応答できる権限の要求が表示されます。この章では、ターミナルビューと会話ビューの切り替え、エージェントの作業中のメッセージ送信、メッセージ入力欄の下にある設定項目、巻き戻し、バックグラウンドタスク、利用上限、長い会話の読み方を説明します。
1. 会話ビューとは
すべてのエージェントセッションはターミナルビューで実行でき、エージェント独自のターミナル画面が表示されます。Claude Code、Codex、OpenCode、Pi、OMP の5つのエージェントは、会話ビューでも実行できます。その他の種類のエージェントは、常にターミナルビューを使います。
会話ビューでは、VelaTerm が会話そのものを描画します。ユーザーのメッセージ、エージェントの回答と推論、ツール呼び出しごとのカード、権限の要求や質問のカードが表示されます。メッセージ入力欄の下にある設定項目から、セッションを再起動せずにモデル、思考の深さ、権限モードを変更できます。
どちらのビューでも、同じ会話が続きます。セッションは一方のビューからもう一方のビューへ移すことができ、履歴も引き継がれます。
2. ビューの選択
エージェントごとの既定のビュー。 「設定」▸「エージェント」▸「既定のビュー」で、そのエージェントの新規セッションをどちらのビューで開くかを決めます。選択肢は「会話ビュー」と「ターミナルビュー」で、5つのエージェントのデフォルトはいずれも「会話ビュー」です。既存のセッションは、作成時のビューのままです。
セッションごと。 「起動引数を指定して新規…」ダイアログには「表示形式」オプションがあり、1つのセッションだけをもう一方のビューで起動できます。
既存のセッションの切り替え。 ペインのヘッダーに切り替えボタンがあります。
- ターミナルビューでは、ロボットのボタン(「会話ビュー」)を押すと、セッションが会話ビューに移ります。
- 会話ビューでは、ターミナルのボタン(「ターミナルビュー」)を押すと、ターミナルビューに戻ります。ヒントを閉じるか、このボタンを使うまで、ボタンを指す短いヒントが表示されます。
エージェントが作業中の場合は、先に「ビューを切り替えるとエージェントが再起動します」「進行中のターンは中断されます。会話の内容は残ります。」という確認が表示されます。続行するには「切り替える」を選びます。待機中のセッションは、すぐに切り替わります。
3. メッセージの送信
メッセージ入力欄には「エージェントに送信。/コマンド・/スキル・@ファイル も使えます」と表示されます。Enter キーで送信し、Shift+Enter で改行します。カーソルがテキストの先頭または末尾にあるときに ↑ キーと ↓ キーを押すと、この会話で以前に送信したメッセージを呼び出せます。
新しい会話には「下の入力欄から会話を開始できます。」と表示されます。エージェントのプロセスは、最初のメッセージを送信したときに起動します。
エージェントの作業中
ターンの実行中は、メッセージ入力欄に「メッセージを入力してください。このターンの終了後に送信されます」と表示されます。送信方法は3つあります。
| 操作 | macOS | Windows と Linux |
|---|---|---|
| キューに追加:このターンの終了後に送信 | Enter | Enter |
| 指示を追加:実行中のターンにメッセージを追加 | ⌥Enter、または「指示を追加」ボタン | Alt+Enter、または「指示を追加」ボタン |
| 中断:ターンを停止し、このメッセージを先に送信 | ⌘Enter | Ctrl+Enter |
指示の追加は、5つのエージェントすべてで使えます。ターンが実行されていないときは、これらのキーの組み合わせでも通常どおりメッセージが送信されます。
キューに追加したメッセージは「送信待ち」の下に表示されます。メッセージをクリックすると編集でき、そのメッセージの「指示を追加」ボタンで実行中のターンに追加したり、× で削除したりできます。キューのメッセージは、ターンが終わるたびに順番に送信されます。
実行中のターンを停止するには、Esc キーを押すか、停止ボタンをクリックします。停止ボタンは、メッセージ入力欄が空のときに送信ボタンの代わりに表示されます(「停止 · Esc」)。会話には「現在のターンを停止中…」、続いて「現在のターンを停止しました」と表示されます。
4. メッセージ入力欄の下の設定項目
メッセージ入力欄の下の行には、次のメッセージに適用する設定項目が並びます。表示される項目は、エージェントとモデルによって異なります。
| 設定項目 | エージェント | 機能 |
|---|---|---|
| モデル | 5つすべて | モデルを選びます。「<agent> の既定設定を使用」を選ぶと、エージェント自身の設定に従います |
| 思考の深さ | 5つすべて | 選択したモデルで利用できる推論レベルを選びます。Claude では「オフ」も選べます |
| 共同作業モード | Codex、OpenCode | Codex では「デフォルト」(直接作業する)または「プラン」(先に調査して計画を立てる)を選びます。OpenCode ではこの項目の名前は「エージェント」で、build や plan などの OpenCode エージェントを選びます |
| 権限モード | Claude、Codex、OpenCode、OMP | 下の表を参照してください |
| 高速モード | Claude(対応するモデルのみ) | 高速モードのオンとオフを切り替えます |
| 速度 | Codex(複数の速度が提供されている場合) | サービスの速度を選びます |
| 口調 | Codex(対応するモデルのみ) | 「既定の口調」「中立」「フレンドリー」「実務的」のいずれかを選びます |
| MCP サーバー | Claude、Codex | 設定済みの MCP サーバーとその状態を表示し、サーバーの再接続、無効化、有効化を行います。Codex では、サーバーを有効または無効にすると Codex のユーザー設定が変更され、他の Codex の会話にも適用されます |
| バックグラウンドタスク | Claude | §9 を参照してください |
| アカウント | Claude、Codex | 再ログインまたはログアウトします。§12 を参照してください |
| Codex リセット券 | Codex | Codex のレート制限をリセットするクレジットを表示し、使用します |
「モデル」「思考の深さ」「権限モード」のメニューには「既定にする」があり、現在の選択を、そのエージェントの新しい会話のデフォルトにします。思考の深さのデフォルトは、設定したときのモデルごとに保存されます。
「設定」▸「会話ビュー」▸「メッセージ入力ツールバー」で、メッセージ入力欄の横に表示する項目とその順序を決めます。デフォルトでオンになっているのは、「モデル」「思考の深さ」「共同作業モード」「権限モード」です。オフにした項目や表示しきれない項目は その他 メニューに移るため、対応するすべての項目をいつでも使えます。「MCP サーバー」と「バックグラウンドタスク」は、エージェントのプロセスが起動していない間は無効になります(「エージェントのプロセスは起動していません。メッセージを送信すると起動します。」)。
Claude と Codex の会話では、エージェントが最初の数値を報告すると、送信ボタンの横に小さなコンテキストメーターも表示されます。メーターの色は、コンテキストが埋まっていくにつれて、またはレート制限が近づくと変わります。ポインターを合わせると、コンテキストの使用量(「コンテキスト: … トークン中 … を使用」)、エージェントが報告した場合はセッションのコスト、レート制限の警告が表示されます。
権限モード
| エージェント | モード |
|---|---|
| Claude Code | 「計画モード」「毎回確認」「編集を自動承認」「自動判定」「確認なし」 |
| Codex | 「読み取り専用」「自動判定」「フルアクセス」 |
| OpenCode | 「毎回確認」「確認なし」 |
| OMP | 「毎回確認」「確認なし」 |
| Pi | 権限の制御はありません。Pi は確認を求めずにツールを実行します |
Codex のセッションでの変更は次のターンから適用され、メニューにもそのことが表示されます。実行中の Claude のセッションを「確認なし」に切り替えるには再起動が必要です。VelaTerm は「再起動して確認をスキップしますか?」と確認し、会話履歴は保持されます。「確認なし」と「フルアクセス」はすべての確認を省略するため、注意して使ってください。
5. エージェントへの応答
エージェントがユーザーの対応を必要とすると、会話の末尾にカードが表示され、セッションのステータスドットが黄色に変わります。
- 権限の要求:「<tool> の実行許可を求めています」と、「許可」「拒否」が表示されます。要求によっては、「このセッションでは … を許可」や「… を常に許可」など、継続して適用するルールも選べます。
- 質問:「エージェントからの質問」が表示されます。回答を選ぶか入力して、「次へ」または「送信」を選びます。「閉じる」を選ぶと、回答せずに閉じます。
- プランの承認:「プランの承認待ちです」と、「承認して実行」「却下」が表示されます。
- MCP サーバーからの入力要求:「<server> が入力を求めています」と、「送信」「拒否」「キャンセル」が表示されます。
6. 画像
メッセージ入力欄に画像を貼り付けるか、ドロップします。1つのメッセージには、1枚あたり最大 5 MB の画像を4枚まで添付できます。添付できなかった画像がある場合は、その理由がメッセージ入力欄に表示されます。サムネイルはテキストの上に表示され、それぞれに削除ボタンがあります。画像だけを、テキストなしで送信することもできます。会話内の画像を右クリックすると、「元の画像を表示」「画像をコピー」「画像を保存」を選べます。
7. コマンドと補完
/ を入力するとコマンドの一覧が表示され、@ を入力するとファイルパスを挿入できます。Tab キーまたは Enter キーで強調表示された候補を挿入し、Esc キーで一覧を閉じます。Claude と Codex では、エージェント独自のコマンドとスキルも一覧に含まれます。
次のコマンドは VelaTerm が処理します。
| コマンド | エージェント | 動作 |
|---|---|---|
/clear(/new も可) | 5つすべて | このセッションをアーカイブし、同じペインで、同じ設定の新しい空のセッションに置き換えます |
/rewind | Claude、Codex、OpenCode | 最新のメッセージで巻き戻しメニューを開きます(§8 を参照) |
/compact | Codex、OpenCode、Pi、OMP | 会話を要約して、コンテキストに空きを作ります |
/review | Codex | Codex にコードのレビューを依頼します。branch <name>、commit <sha>、または指示を指定できます |
/undo、/redo | OpenCode | 最後のメッセージとそのファイル変更を元に戻すか、直前の取り消しで元に戻した内容を復元します |
/share、/unshare | OpenCode | 会話を共有するリンクを作成または削除します |
8. 巻き戻しと編集
自分のメッセージには「ここから巻き戻す」ボタンがあります。復元できる内容は、エージェントによって異なります。
| エージェント | 選択肢 |
|---|---|
| Claude Code | 「会話を巻き戻す」「ファイルを復元する」「会話を巻き戻してファイルを復元する」 |
| Codex | 「会話を巻き戻す」 |
| OpenCode | 「会話を巻き戻してファイルを復元する」 |
| Pi、OMP | 利用できません |
巻き戻すと、選択したメッセージとそれ以降のすべての内容が削除されます。巻き戻しは、エージェントのプロセスが実行中かつ待機状態で、キューのメッセージや未回答の権限の要求がない場合にのみ使えます。ファイルを復元する場合は、確定する前に、変更されるファイルの数が表示されます。巻き戻しは元に戻せません。
Claude と Codex のメッセージには「編集」ボタンもあります。テキストや画像を変更して「確認して再送信」を選び、「削除して再送信」で確定します。元のメッセージとそれ以降のすべての内容は完全に削除され、編集したメッセージがその時点から送信されます。ファイルの変更は復元されません。
9. バックグラウンドタスク(Claude)
Claude は、サブエージェントやコマンドをバックグラウンドで実行できます。バックグラウンドタスク の項目には、これらのタスクが状態(「実行中」「完了」「失敗」「停止」)とともに一覧表示されます。「停止」を選ぶとタスクを終了できます。また、タスクを専用のタブで開くと、経過時間、トークン数、ツール呼び出し、プロンプト、結果を確認できます。ターンの実行中に「実行中の作業をバックグラウンドに移す」を選ぶと、現在の作業がバックグラウンドに移り、会話を続けられます。
バックグラウンドタスクの実行中、セッションは「作業中」のステータスのままです。
10. 利用上限と自動継続
Claude または Codex の会話が5時間または週間の利用上限に達して停止した場合、VelaTerm は上限のリセット後にタスクを続行します。この機能はデフォルトでオンです。無効にするには、「設定」▸「動作」▸「上限リセット後に自動再開」をオフにしてください。
この設定がオンの場合、会話には続行する時刻が表示されます(例:「5 時間の利用上限に達しました。14:30 にタスクを自動的に再開します。」)。あわせて「キャンセル」ボタンも表示されます。アプリケーションを再起動しても、待機は続きます。自分でメッセージを送信した場合、巻き戻した場合、待機をキャンセルした場合、設定をオフにした場合、セッションをアーカイブまたは削除した場合、セッションをターミナルビューに移した場合は、何も送信せずに待機が終了します。リセット時刻が不明な場合や、続行後に再び上限に達した場合は、会話にその旨が表示され、自動的には続行されません。
11. 長い会話を読む
- 会話は最新の部分から読み込まれます。さらに前の部分を読むには、上にスクロールするか、「以前のメッセージを読み込む」を選びます。
- 連続するツール呼び出しは1行にまとめられます(「ツール呼び出し N 件」)。クリックすると、各呼び出しを確認できます。
- 各回答では、途中の手順を非表示にできます(「途中経過を隠す」/「途中経過を表示(N ステップ)」)。ペインのヘッダーには「すべての途中経過を隠す」/「すべての途中経過を表示」があります。
- ペインのヘッダーにある「検索…」ボタン、または「ターミナル内を検索」のショートカット(⌘F / Ctrl+Alt+F)で、会話を検索できます。
- 上にスクロールした後は、「最新のメッセージに戻る」で末尾に戻れます。
- 自分のメッセージにはコピーボタンがあります。どのメッセージのテキストも、選択してコピーできます。
アーカイブ済みの会話は、ナレッジベースで読み取り専用で開きます。インターフェースとセッション管理の§8 を参照してください。
12. ログインとログアウト(Claude と Codex)
アカウント の項目(「Claude アカウント」または「Codex アカウント」)は、デフォルトではツールバーに表示されません。その他 から開くか、「設定」▸「会話ビュー」▸「メッセージ入力ツールバー」でオンにします。この項目には「再ログイン」と「ログアウト」があります。アカウントの変更は、現在のターンが終わるまで待ってから実行されます。Claude では、さらにバックグラウンドタスクと権限の要求が完了するまで待ちます。
Codex。 Codex のリクエストでログインが無効になったと報告されると、会話に「再ログイン」が表示されます。認証ページを開き、会話に表示されたコードを入力します。ログインが完了するとビューが更新され、同じ会話を続けられます。ChatGPT のアカウントまたはワークスペースでデバイスコードによるログインが有効になっていること、お使いの Codex CLI がこの方式に対応していることが必要です。「キャンセル」を選ぶと、処理中のログインを中止します。
Claude。 「再ログイン」を選ぶと、認証用のリンクが表示されます。そのページでログインし、表示されたコード全体(# 以降の部分を含む)を「認証コード」に貼り付けて、「コードを送信」を選びます。コードはチャットのメッセージとしては送信されません。この操作には、アカウント認証に対応したバージョンの Claude CLI が必要です。
ログアウト を選ぶと、確認が表示されます。ログアウトすると接続先のコンピューターにあるアカウントの認証情報が消去されるため、同じ認証情報を使う他のセッションにも影響します。会話履歴は保持されます。ログアウト後は、会話に「ログイン」が表示され、そこから続行できます。Claude からログアウトしても、設定済みの API キーは変更されません。
13. ! によるシェルコマンド
! に続けてコマンドを入力すると(例:! az login --tenant <id>)、そのコマンドはエージェントに送信されず、セッションのシェルで実行されます。この機能は、5つのエージェントすべてで使えます。
- コマンドは、エージェントの作業ディレクトリで、エージェントと同じ環境を使って実行されます。
!の後のテキストは、入力したとおりにシェルに渡されます。 - 「シェルコマンド」の行には、コマンド、リアルタイムの出力、「キャンセル」ボタンが表示されます。終了すると、その行に終了コードまたは「キャンセル済み」が表示されます。出力が長い場合は最後の部分だけが残り、その旨が行に表示されます。
- コマンドが終了すると、エージェントはコマンドとその出力を受け取り、それに応じて対応できます。
- シェルコマンドは、1つの会話につき同時に1つだけ実行できます。シェルコマンドには画像を添付できず、対話的な入力も受け付けません。時間制限はないため、ブラウザでのログインを待つコマンドは、完了するかキャンセルされるまで実行され続けます。
14. エージェントのプロセスが停止したとき
- 会話のタブを閉じると、エージェントのプロセスが解放されます。待機中のエージェントはすぐに停止し、作業中のエージェントは現在のターンが終わってから停止します。次にメッセージを送信するとプロセスが再び起動し、同じ会話が続きます。
- セッションのコンテキストメニューで「プロセスを終了」を選ぶと、確認の後、実行中のエージェントが終了します。会話履歴は保持されます。
- エージェントが自ら終了した場合は、会話に「エージェントが終了しました(コード N)」と表示されます。
- エージェントがインストールされていない場合は、ペインに「<Agent> がインストールされていません」と、「今すぐインストール」「インストール手順」「自分でインストールする」が表示されます。「今すぐインストール」を選ぶとセッションがターミナルビューに切り替わり、そこでインストールが実行されます。AIエージェントセッションの§7 を参照してください。